私たちが、規模の大小を問わず、全てのプロジェクトにおいて最も大切だと考えるのは、お客様の目的や意思、そして現状の正しい理解です。どんなに画期的で素晴らしく思われる企画や施策も、現状を踏まえていないものや、そもそもの目的からかけ離れてしまったものでは、十分な成果は期待できません。私たちの仕事は、まずお客様の目的や意思にじっくりと耳を傾け、その本質と現状をプロジェクトの原点として、お客様と共有させていただくことから始まります。
お客様の目的や意思、そして現状を原点とすれば、目的や意思の先にはさまざまな「夢」や「理想」 があるはず。それらを現実のものにするために欠かせないのは、原点から、それら一つ一つへの向きや距離を見定めること。私たちなは夢や理想へ向けた、そうしたさまざまなベクトルの一つ一つを紐解きながら、プロジェクトが進むべき方向性を明確にし、プロジェクトの骨格となるベクトルフレームを描き出します。これにより、“点”としでスタートしたプロジェクトは“線”という方向性を獲得。さまざまな施策やアプローチを行うときの指針なる、重要な基礎を持つことになります。
“点”の連続が“線”を生み出すように“線”の集合は“面”を生み出します。プロジェクト推進においても、ベクトルフレームが増えるに従いプロジェクトは多面性を獲得し、その可能性を拡大していきます。しかし残念なことに、多面性を持つプロジェクトほど、この一つ一つの面の分業化が進み、それぞれが自らの受け持つ“面”の完成をゴールとしてしまうと、完成した“面”同士が噛み合わないなど、プロジェクトの本質であるフレームや原点さえ見失っている事例は少なくありません。私たちが目指すのは、原点に根ざすフレームという柱同士を過分なく結ぶ“面”づくりを、原点をベースにワンストップで管理するプロジェクトです。骨格と骨格を精度ある“面”で結ぶことにより、プロジェクトは立体性と強度を得ることができるのです。
私たちのゴールはプロジェクトの成功だけにとどまりません。なぜなら、多くのプロジェクトはその過程の中で、さまざまな可能性を秘めたヒントやキーワード、そして課題を与えてくれるからです。それは実施した施策の深耕かもしれません、また私どもの他のプロジェクトリソースとのコラボレーションかもしれません。私たちは、お客様と目的や意思を共有し、実際にプロジェクトに関わった者の視点から、推進過程で得た、それらを常に原点と照らし合わせながら、お客様への有益性を検証し、お客様ご自身では気づかれなかった、新たな可能性と未来をご提案していきます。